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2.中国の昆布 その2


1930年代、日本人大槻洋四郎により大連、煙台で昆布の養殖に成功し、中国での昆布養殖の時代が開かれました。現在中国では年間70万tとも80万tともいわれる膨大な量の昆布が総べて養殖で生産されています。その約半分は山東省で生産され、福健省、遼寧省でも生産されています。その多くは化学工業用原料とされ食用は、少ないのですが約1000年以上昆布の輸入国だった中国は世界一の昆布生産国となり、台湾や日本に輸出する立場となりました。

料理法は地域によって異なりますが、刻み昆布を前菜として使用したり炒めたり結び昆布のスープなど様々です。ただし、養殖物の1年草ですのでダシ昆布としてはほとんど使用されていません。青島にある中国科学院海洋科学研究所の曽教授と費教授は現在昆布の世界的な権威としてその名を広く知られ、最新の養殖技術を駆使して量から質の時代に転換を図っています。

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