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5.貴族社会と昆布


貴族の藻食料理について「延喜式」に材料まで詳しく記した食品は4種あり、昆布は「海藻」の項に登場します。

「延喜式」‥平安中期の法典。
醍醐天皇の命で律令政治の最後の整備として、藤原時平、忠平らが編集。延長5年(927)完成。この法典編集の主目的は、弘仁式・貞観式以後の式を取捨し、集大成化することにありました。

『延喜式』(エンギシキ)とは、延喜5年(905)、藤原時平ほか11名の委員によって「養老律令」の施行細則を編纂・集大成した、全50巻からなる古代法典のこと。

「延喜式」では海藻類を租税に指定しました。貢納国と品名の地方別の記載の中に陸奥(青森県)ヒロメ(昆布)が見られます。朝廷は昆布を文武百官や神社仏 寺に支給します。祭り、法会では特配もおこないます。奈良時代に比較し昆布は法会での使用頻度が急増します。神社では神餞とし、神官らの給与として配給し たようです。平安時代、天子の即位時、大嘗会・祭等、宮廷行事に昆布も供献されました。

めでたい儀式・饗宴の「絵」として献ぜる。

中国から伝わる。清「嘗用」と呼びめで楽しんだ。

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