3.真昆布(マコンブ)
古くから先住民族アイヌにより採られていました。鎌倉時代、宇賀(渡島地方の地名)昆布として若狭に運ばれ名声を得ました。最も巾が広く、肉厚で高級品。白口元揃、黒口元揃、本場折は「道南三銘柄」と呼ばれ、関西(特に大阪)で好まれます。
【産 地】
道南の渡島支庁白神岬から函館市、恵山を経て噴火湾にいたる地域。青森県下北半島・岩手県・宮城県の沿岸。採取される浜により「白口元揃」…恵山岬を境界とし、南茅部から砂原に至る沿岸。「黒口元揃」…恵山岬から汐首に至る沿岸「本場折」…汐首から函館市に至る地域の高級3銘柄があります。成育水深は7〜8m。
【特 徴】
色は淡褐色、長さ1〜8m、幅は12〜30cm、下部で幅広いくさび形になって茎につながります。切り口の色で、白口元揃(白色)と黒口元揃(黄色)に区分します。
【加工法】
代表的な良質の昆布で高級ダシ昆布としては上品な甘味をもち、清澄なダシがとれます。また塩昆布、おぼろ・とろろ昆布、切昆布などに利用されています。
出典
ヤマトタカハシ昆布館 ミュージアム・サイエンス内展示資料
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